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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月19日 (Sun)
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2007年10月28日 (Sun)
さて、リクエスト消化。

・ヘタレとサディストです。


9月30日の裏話ですのでそれを先にお読みください。
三大悪が揃ってますので
ダメな人はこの話は多分もっとダメだと思います・汗


1.不機嫌の理由
2.ヘタレ
3.サド

の三部で構成ございます。
3番は……結構際どいこと言ってますので注意(苦笑)

では、大丈夫そうな方のみどうぞ。



1.不機嫌の理由



「八雲は、今晩泊まるのかい?」
一心が、居間にいた八雲にそう問うた。晴香が奈緒を寝かしにいている時。
「…そういった…ハズだけど?」
八雲の言葉に少し棘がある。
「……なにを、不機嫌になってるんだい?八雲」
流石というべきか…一心はそれに気が付いた。
よっこいしょ…っといいながら、八雲の向かいに座る。
「…なってません。」
「その口調でそういわれても…説得力ないんだがねぇ?」
「あいつの…計画性のなさに驚いてるだけだ」
「?」
「今日はここに来る予定だったのに…何でレポートなんて終わらせてないんだ…」
一心の問いに答える…っというよりは独り言のように呟いた八雲。
「その計画を崩したのは、八雲。おまえじゃないのか?」
「……………。」
「誘ったのは2、3日前だろう?…」
「のったのは、あっちだ。」
八雲がそう言うと、一心は大げさにため息を付いた。
「晴香ちゃんの予定も考えてあげなさい。…八雲は強引に物事を進めたがる悪い癖がある。」
「……」
八雲の眉間の皺が一層深くなる。
「愛想を付かされる前に…態度を改めるべきだよ、八雲」
「………いろいろ…突っ込みたいところはあるが…。最終的に決めたのはあいつだ。」
「………。まったく…いかんね、八雲。もう少し、乙女心を理解しないと…。」
「おとめ…ごころ…ねぇ」
一心の口からでたその意外な言葉に八雲は…呆れたように…呟いた。
「晴香ちゃんが言っていたよ。『八雲君は少し強引なんですよね…』って」
晴香の単語とその後に続く言葉で…また八雲の眉間に皺がよった。
分かりやすい問えばわかりやすい事この上ない。
「…………。あいつが、そんなこといってたんですか?」
「晴香ちゃんを責めるのはダメだよ。…軽い愚痴なんだから…。」
一心は笑ってそういうが、八雲はとても笑う気にはなれなかった。
「…………」
「付き合ってる男女はフェアであるべきだよ。…今はお前のほうが強そうだがね」
「そんなの…当たり前、でしょう?」
八雲がそう言うと一心は苦笑気味に笑った。
「まぁ…2人の関係にあまり口出しするつもりはないがね…八雲。」
じゃぁ、黙っててください…っと八雲が言うより早く一心の口からこんな言葉が出てきた。
「子作りは同意の上でしなさいよ。」
「なっ………何言うんですか!いきなり。」
「言葉通りだよ。女性のほうが大変なんだから」
一心の言葉を受けて、八雲は頭の中でいろいろ考えた。そして1つの結果にたどり付いた。
一心に釘をさしておくべきだ…っという。
いろいろ好き勝手に想像してるようだけど、こっちにはこっちのペースがある。
「……………。叔父さん、前々から言おうと思ってたけど…」
八雲が意気込んで口を開いた時

「寝ましたよ。」
そんな、能天気な声が聞こえてきた……。



2.ヘタレ

 晴香から分かれて…丁度二つ目の角を曲がったところ…。

「あぁ…くそっ…!」

 いきなり足を止めて八雲は頭をがりがりと掻いた…そしてそこの塀に寄りかかる…。

 その顔は…真っ赤である…。

「……怖がらせてどうするんだ……。」

壁を背におしつけた時の…あの表情。
間違いなく、恐怖を孕んでいた……。 

「なにやってるんだよ………。」

 誰に言うわけでもなく…そう言う八雲。

一心にああも煽られて平気でいられるほど、大人じゃない。

正直に言ってもう一歩進みたいという欲求もある…。

それでも…真面目に言って玉砕したときが怖い

臆病なのは…認める。

………あいつに関しては…らしくないぐらい弱い。

だから…

悪ぶって…おちゃらけて、迫ってみた。

あわよくば…進展のない関係を…少しでも進められれば…っと思っていた。

歪んだ方法ではあるが…。

せめて、手伝い要請は本気なんだという事を…知ってほしくて………。

「……あぁ、でもマイナスか?…マイナスなのか…?…」

それに、男としてのプライドもある。

事を進めるのは…男の方だという思いもあるし…主権を握りたいとも思ってる。

送った後…もし、了解してくれるのなら…部屋に上がるつもりだった。

その後は…考えていないが…

あったのは間違いなく下心…

それが、たまらなく恥ずかしい事のように思えた。

でも…

あの顔は反則だろう……

思わず…あのまま強引に家に上がりこみそうになった…。

必死に押さえ込んで…逃げるように……今ここにいる。

 がりがりと頭を掻いて、塀から身体を離して歩き始める。
 
 顔は未だに…赤い。

「やっぱりムードってものが……」「部屋か?部屋なのか?…」

 とかなんとか…ぶつぶつ言いながら…。


「ただいま」
 八雲は悶々としながらお寺にたどり着いた…
「おかえり、八雲。ちゃんと帰ってきたのかね…。」
「なんで残念そうなんですか…」
「や、それは八雲の気のせいだよ。…布団はいつものところにあるから自分で引きなさい。」
「分かてますよ。」
一心の顔がなんとなく見づらくて…八雲は逃げるように奈緒のいる部屋の襖を開けた。

奈緒を起こさないように出してある布団を自分の部屋まで運んだ。

そうして、奈緒のズレた布団を直したとき…
ほんののわずかに…嗅覚を刺激するものがあった…。

香りと共に記憶されてる場面は……。

さっきの……あの……。

  「僕は…独占欲の塊みたいな人間だから…」

っ……。

残り香りに…

また赤面する八雲…でした。


END


時間差で…来たらしい……。(笑)
実はあの後こうだったら面白いなぁっと…。思って書きました。






3.サド

反転でお願いします(汗)
多分、今までで一番サドで…一番黒いです(苦笑)


「っ…くく…。」

角を曲がったところで…今まで我慢していた笑いが漏れた。小さく喉が鳴る。

……おかしな。奴だ。

子どもは皆可愛いという…その性善説も。

僕だってそうだったはずだという…単純な考えも…

自分から近づいてきたくせに…いざ抱きしめると慌てふためくところも…。

単純で、まっすぐで………僕には些か理解しずらい。



だが…可愛い。


いや、そこが可愛い……。


…あんな言葉で顔を真っ赤にするところも…

それから、本当に想像通りの反応を見せるところも……。

全てが…可愛いと思う。




でもその反面…ちゃんとした「女」なんだ。


…首に噛み付いたときに感じた香り…。

何かの香水。

 ひゃっん…
小さい喘ぎ


そんな、小さな動作に神経の全てが刺激される。

少し低い声で喋るとびくりと…身体を震わせる。

それに連動するようにゾクゾクっと…背中に感じる刺激。

そういう、快感を味わうのが…最近病みつきになってる。

鈍い…快感が身体を走る。

でも頭は冴えている。

次はどうしようと…考えている。


もっと、

もっと

もっと見せて。

君を見せて………。


全部…

全部だ…。



さっき、もっと赤い顔させればよかったな…

あんな可愛い顔は…めったに見られたものじゃない。

そうだな…。

…マンションの入り口だと…言えば…。

きっと面白いぐらいに顔を赤くするんだろう…。


そうして…言わないでというように…目で訴えかけてくる…んだろう。


目は口ほどにものをいう…っていうけど。

あいつの場合本当にそうだ。



でも、それはあいつにとって…いいことじゃない。


あの目は…反則だと思う。


それにあの…媚びるような表情。


間違いなくその顔は…



男を惑わす、女の顔だ。


「っ…ふっ……。」

薄く開いた口から漏れたそんな声。笑い声のようにも聞こえる声。



そんな、彼女の表情が…たまらなく愛おしい。

妖艶で…繊細でいてどこか儚い…

その美を壊したくなる

衝動。

めちゃくちゃに…乱してみたくなる。

今は、その衝動を押さえているけれど……。

その気になれば……いつだって、そうしたい。




婀娜のような君と…


可愛い可愛い君…


そのギャプがたまらない。


それが僕を…捕らえて離さない。


「…面白い奴だ……」

思わずにやりと笑みがこぼれる。


あいつには「意地悪」と言われている笑顔…だろうな。




さて、あいつがどうやって要請してくるのか…楽しみだ。

真っ赤になって…恥ずかしそうにしながらくるのか…

それとも、あっちが主権で来るのか…。



………それはそれで楽しそうだな…。

あの奥手な君が迫る姿なんて…全然想像できない…からな。

っく…くっ……。

どうやって受けるか……も…考えないとな…。

もちろん、どう来ても…主権を渡すつもりはないけどね…。
主導権を渡すぐらいなら………………。
………っふ…。
…………もし、そうなったら。
主導権は渡してもいいが…自由は僕がもらおうかな…。

くっく……。

…………………。

あの、美を自分のモノに出来て…。

自分のスキにできる状態にあるのなら…。

どれだけ、幸せか。


あぁ、それと…要請がくるまで…それをネタに遊ぶの方法も……考えないとな。

…………。
基本は迫って焦る姿を見るのかな…。
………いい加減慣れればいいのに…相変わらず真っ赤になるんだろうな…。

そこが可愛い、そこがいい。

思いのままに掌を転がってくれる可愛い宝石だ。

僕の好みに加工するのも時間の問題。


「さて、…手伝い要請はいつ来るかな…。」


あぁ…当分はこれで…退屈しないな…。






不敵な笑みを浮かべて…八雲は歩いていったのだった。









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うふふ
ヘタレな八雲は可愛いし、黒い八雲はアダルティがカッコいいですね。

晴香ちゃんの元彼と会ってしまう設定も書いてみません?(笑)。
悦子 2007/10/31(Wed)15:23:01 編集
Re:うふふ

悦子さん、二度目の今晩は~。
コメント、ありがとうございます!
ヘタレ可愛い、黒様かっこいいっといったいただけて、もうニヤニヤですよ、嬉しいです。
ヘタレ八雲、意外と好評で嬉しいです♪

そしてリクエスト。
元彼ですか…
私の中では晴香はお付き合いした男性は八雲が初めてだという気がしてるんですよね~。
うむむ…。ない知恵を絞ってシチュエーションを考えておりますが…何とかいけそうです(多分)
ただ…ご期待に沿えるものにはならない…気がします(おい)

よろしければ、もう少し詳細設定などありましたらお聞かせくださいませ~。

【2007/11/01 23:33】
ヘタレ八雲すてき!!
やっぱり八×晴のラブラブ話は最高です!!私的にはヘタレの八雲がなんかかわいくて好きだなぁ~vvv
今度は他の男と仲良くしてる晴香に嫉妬する八雲君!これ希望します(笑)
すぅ。 2007/10/31(Wed)00:45:51 編集
Re:ヘタレ八雲すてき!!
すぅ。さんはじめまして、コメントありがとうございます!
ヘタレ八雲、可愛いですか♪
ご覧の通り(苦笑)あんまりヘタレは書いたことがないのでどうかなっと思ってたんですが…。
そう言っていただけて嬉しいです。
嫉妬八雲…ですか………。
黒いお方が君臨しそうな気配がひしひしと…あるのですが(汗)
それでもよろしいですか?
それとも、ヘタレ気味がご要望でしょうか?(笑)
…どっちも、(多分)いけると思いますのでご意見お聞かせくださいね~
WEB拍手でも結構ですので♪

素敵なリクエストありがとうございました!
【2007/11/01 23:26】
Sも!ヘタレも!一心さんも!
大好きだ~!(←人様のサイトの片隅で愛を叫ぶ)

うわ、どうしましょう♪大好物です!お気に入りは当然3ですが(←さすが私)、今回のツボは2のヘタレでした♪八雲可愛すぎです♪青春、ですな!

白反転に心ときめいたにゃるでございました♪
にゃる 2007/10/29(Mon)23:54:20 編集
Re:Sも!ヘタレも!一心さんも!
二度目(正確には3度目・笑)のこんばんは!古谷です。

うふふっ…っと…怪しい笑みがさっきから止みません。

もっと叫んでいいですよ!むしろ叫んでください(笑)
くふふ、やっぱり好きですか(ネタ走り書きコメント参照)うんうん(にやり)
気に入っていただけでもう…ニヤニヤです。満面の笑みです(怪)
もう、他にどうコメントしていいのか分からないぐらい嬉しいのですが…。
取りあえず、私も叫んでみる。

にゃるさん、大好きだ~!

はっ…!?でも罠をかける鬼…(笑)
【2007/11/01 23:21】
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