ここは「文風月」内、FF置き場です.
カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
気が付けば…10月はいって初更新ですな。お久しぶりです(ぺこり)
ってな内容の事をつらつら書いてたんですよ一昨日。
UPする前に記事が…消えたので、暫くショックで立ち直れませんでした(苦笑)
拍手お返事。
1日0時
お返事遅くなりました(汗)申し訳ありません。
そりゃぁもう、黒かったら…喜んで手伝うでしょう、彼は(爆)
意地悪~な事言いながら(鬼)
八雲が不機嫌なのはずばり一心さんにいろいろ言われたのでしょう!
ほんとに、いろいろと(笑)
それはまた、後日(月が変わるまでには)書きたいと思ってますので!
お待ちいただければと思います(笑)
さて…。……
後半
アダルディー&黒です。
晴香独白。
秘密の原石箱より
ヤキモチ妬きな恋人5題 より
1.メールはいつだって唐突に
一緒に居たいと思い始めた同棲生活だけど…
実際、そんなに簡単じゃない。
土曜日のお昼。
八雲はソファーの右端に座って本を読んでいた。そして私はソファーの左端に座って、テレビのチャンネルを回していた。
特に見たい、物はない。
ちらりと、八雲を盗み見するが、相変わらず本から目を離そうとしない…。
この時間の使い方が…まだ分からない。
フライベートな時間なら、邪魔してはいけないけど、…そうじゃないなら一緒に話したいし、出かけたい。
聞いてみるのが一番手っ取り早いんだろうケド…
その口実も、タイミングもつかめない…。
テレビを切ると、訪れる静かな時間…。
正直、気まずい……。
残念な事に今週は課題も、レポートも出されていない…
どうしよう……。
平日は、そうでもないけれど、休日は…困る。
いきなりの音にびくりと身体がはねた。
見れば、テーブルの上においていた携帯が光っている。
この着信音は、美樹からだ…。
そう思いながら、携帯を開くと新着メール1件の文字。
なんだろ。
『今、暇?』
本文はそれだけ…?
今暇…ねぇ……。
暇だけど…八雲を置いて外出するつもりはない…。
『メールはできるけど、外出はできない。』
そう、打って手早く返信する。
携帯を閉じて八雲を盗み見したが、やはり本から顔を上げてない…。
っというか…ちゃんと本読んでるの?八雲はさっきから全然動いてない。
そう思ってると再び携帯がなり始めた。また、美樹からだ。
手の中にあった携帯を開いて用件を見る。
『ん。じゃぁいいや、遊びの誘いだったから』
……この時間じゃ、ドタキャンしたか、されたか…のどっちかね…。
美樹らしいといえば美樹らしい…。
『また今度ね。それと、遊びの誘いなら前日までに!』
美樹は相変わらず、恋に生きてるなぁ……。
苦笑とため息が混じったような息が出た。
彼氏の話をする美樹の顔は本当に嬉しそうで…羨ましい…っと思うときもある。
美樹の場合、相手がころころ変わるのが問題なんだけど…。
美樹が話すようなデートを…してみたいという欲求は…ないと言えば嘘になる。
普通の恋人同士のように…笑ったり、買物したりしたい…けど、八雲にそれを望むのは酷だろう。
特に、人ごみの中では…無理。
手に震度を感じて、携帯を開く。
『了解。一緒に住んでる彼にヨロシク。お邪魔してごめんね。』
………………。
………………………。
「えぇっ!?」
なんで…。
なんで…。
何で美樹が同棲してること知ってるの!?
『何で美樹が知ってるの!?』
題名ににそれだけいれて、送信した。
心臓が、バクバクいってる…
同棲していることは別に隠しているわけじゃないけど、オープンにもしていない。
なのに、何で美樹が知ってるの!?
私の雰囲気で分かっちゃうものなの?
随分と長く感じられた受信までの時間。
メール受信中…の表示が出るなり開いて。すぐにメールを開いた。
『晴香可愛い~』
そんな、用件名がまず目に入る。
なにこれ、どういうこと?
本文は……?
『そう言う正直なところ好きよ(笑)そっか~同棲してるんだ、やるじゃん。』
…………………………………………………。
ちょっとまって………。
これっていったい………どういうこと???
まさか……
まさか…。
美樹の誘導尋問に…はまった??
誘導尋問は大げさ…かもしれないけど……。要は……
要は美樹のジョークに私が馬鹿正直に反応したって…ことだよ……ね?
「おい。」
!!
不機嫌そうな、声が聞が聞こえたかと思うと…携帯が視界から消えた。
声のしたほうを見たら不機嫌そうな八雲の顔がそこにあった…。
うっ………。距離が近い…。
大分慣れはしたけれど、いきなりのアップの八雲はまだ、なれない。
「そっちのほうが、優先順位が上なのか?」
さっきの声と同じ不機嫌そうな声。
「え?」
って、それどういうことよ…。
「さっきから…メールしてばかりだな?」
消えた私の携帯は、八雲の手の中にあった。
「そんなに、大事か?これが」
八雲はそう言うと携帯をテーブルの上においた。
「そういうわけじゃない。けど」
元を辿れば…八雲が黙々と本を読んでるのが悪いのに…。
「じゃぁ、どういうわけだ?」
八雲の顔が…さっきより近い…のは、多分気のせい…。
「そ、それは、…八雲君が本ばっかり読んでるからじゃない!」
八雲の顔が不快そのものに歪んだかと思うと、ソファーが揺れた。
右端に座ってた八雲が真ん中に移動してきた…。
顔の近さは…変わらない…でも、すぐそこに八雲の身体がある。
どきりと心臓が跳ねた。
「…話し掛けても返事をしないほどじゃない。」
え!?
「話しかけてなんてないでしょ?」
記憶を遡ってみても、そんな…そんな記憶はない。
「話しかけた…。」
でも、八雲は譲らない。
「いつ!」
「君が素っ頓狂な声を出した時だ。」
嘘、聞こえなかった。
八雲の表情からイラついてるのが分かる…。
そんな顔、させたくない。
一度、冷静になろう…うん。
「…………。」
一旦、目を閉じて…心の中で深呼吸…目をあけ……。
「んっ!」
なに……
顔が熱い…
どういうこと?
心臓が煩い…
どうして、キスして…
「!!!」
ちょ、ちょ…!
「ゃ…くんっ!…」
待って、待ってよ。
身体が、痛い…
呼吸が、苦しい…
まるで八雲じゃないみたい…
でも、目の前に居るのは…八雲で…
「っ!」
頭、ボーっとしてきた…
八雲、八雲……。
その目…は嫌だ。そんな…そんな目しないで…。
怒ってるの?
私に怒ってるの?
「晴、香」
八雲の声が、すぐ耳元で聞こえる…。
やっぱり…怒ってる…のかな…。
「ごめん…。」
やっとの思いでそれだけ言う。
まだ、心臓は煩いし…呼吸も整っていないけど…。
八雲のあの目…は嫌だ。
「…何がだ。」
まだ少し、硬い声。
「……メール…してたの…。」
「…………。」
八雲が少し困ったような顔をした…。
なんで?
なんで…そんな困った顔するの?
「分からな…かったの…」
理由は後で聞こう。
「?」
八雲の眉間に皺がよった。
「…八雲君…とどれだけ時間を共有していいのか…。」
とりあえず…今は私の思いを知ってもらいたい。
「………」
「読書の邪魔は…したくない…の…でも…一緒には居たい…から」
途切れ途切れの言葉でも、八雲にはちゃんと伝わったみたい。
八雲の口元が、ふっと緩んだ。
「……結局、考える事は一緒……か。」
え?…それって…
「…僕も、同じ考えだ。」
ゆっくり…表情が柔らかくなる…
…私の大好きなこの笑顔。
………。
「だれかと…こんなに長く時間を共有なんて事…なかったから…な。…分からなかった」
あ、大分…楽になってきた……。
呼吸も…脈拍も……。
「それに…。僕は貪欲だから…」
「え?」
私の反応に…八雲は自嘲するように笑った。
「君とどれだけ時間を共有しても…足りない気がする…んだ。…だから、どれだけ君を縛っていいか…分からない」
足りないなんて…。それは、私が言いたい台詞だ…。
一緒に暮らし始めても…ふとしたとき…八雲をとても遠く感じてしまう。
超えられない壁を…強調されている気がするときが、ある。
八雲君を縛りたいのは私のほうなのに…。
「……怒ったのか…?」
心配そうな八雲の声に、現実に引き戻される。
「ううん。」
ゆっくり頭を振って口を開く。
「24時間よ。」
「え?」
「…八雲君と私が共有していい時間よ。そのために…一緒に暮らしてるんでしょ?」
八雲の目が…一瞬見開かれた。驚いたとき、よくやる動作だ。
変な事は言ってないはずだ…。正論のはず。
八雲は、再びふっと…笑った。
頬に触れた八雲の指が冷たくてびっくりした…。
「…それは…寝る時間が要らない…ってことか?」
それはちょっと違うけど…まぁいいや。
「…そうよ。」
私がそう言うと…八雲は面白そうに笑って…指を滑らせた。
ゆっくり…唇に…。
また、心臓が煩い。もう…いい加減…なれたいのに…。
それに、八雲は平然としててなんか悔しい…。うん、悔しい。
後先考えずに行動するのは悪い癖だと思いつつ…。
「!!」
八雲の唇を塞いだ。さっきの…仕返しも込めて。
「!」
ぐいっと、強い力で身体を押されて、離れてしまった。
ソファーに肩が押し付けられてて…少し痛い。
「……随分乗り気、だな?」
なぜか…八雲の口元が楽しそうに歪んでいる…。
私…何か変な事言ったっけ?……。
「共有したいもの。時間を」
その疑問を置いて…から…八雲の質問に答える。
「じゃぁ…覚悟、してもらおうか。」
えっ!?
気が付くと、身体が浮いている…
その……
八雲に、抱えられて……。
「や、八雲…君?」
で、なんで寝室に向かうのよ!?
やな予感がしてきた…背中に冷や汗をかいてる…気がする。
「…………。縛っていいんだろ?君を…僕で」
冷や汗が…引いた…………。一瞬にして。
ちょっ!ちょっと!!
「あれって、そう言う意味だったの!?」
「どう言う意味だと思ったんだ?」
八雲が…意地悪な笑みを浮かべてる…。
うぅっ…怒らなきゃいけない場面なのに…実はこの顔に弱かったりする…のよね。
底心、楽しそう…だもん…。
って…ちがうちがう!今はそこじゃないのよ、!
「ただ、普通に…一緒に話したり、テレビ見たりできたらいいなって思っただけよ!」
「寝る時間もいらないって…言ったのは君じゃないか。」
「それは言ったけど!意味が違うのよ!!」
抗議の声は八雲の耳に届いたのだろうケド…。無視された、あっさり。
「よく言うよ、自分から誘ってきたくせに。」
あぁっ!もう、どこをどうやったらそう見えるの!?
「そんなこと、してな…」
い…を言う前に手を放されて落ちたけど、痛みはなかった…。
怒ろうと口をあけた時
「もうだめだ。」
八雲が、そんなことを言った。
その、声は…反則なのよ…。
「その気になってるんだから…やめるなんて…酷なこと言わないでくれよ」
確信犯だって、分かってるのに…反撃できないのが悲しい…所だけど…。
「……いいか?」
この状況で、そう聞くのは絶対反則だ…。
目が、手が、身体が…吐息が…心が…私を捕らえて離さないのに…。
NOなんて、いえるはずがない…。悔しいケド…。ゆっくり頷いた。
「……24時間、一秒たりとも…君を離したりはしない。」
私だって…。
もう、絶対あなたを…
ハナサナイ…から。
END
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Re:晴香ちゃんって…
ご馳走です(まて)しょっちゅう食べてますけど(おい)
ごほん、改めましてコメントありがとうございます!古谷です。
晴香は八雲なら黒かろうかアダルトだろうが…魔王様であろうが(笑)
その全部をひっくるめて…ある意味盲目的に好きなんだと思います。
だから八雲が黒くてもカップリングが成り立つのです。
日参してくださっているにもかかわらず、更新遅めですみません(汗)
種類だけはありますので…過去の作品でも掘り返してでも…暇つぶしになれば幸いです。
それでは!またのコメントお待ちしております!
ごほん、改めましてコメントありがとうございます!古谷です。
晴香は八雲なら黒かろうかアダルトだろうが…魔王様であろうが(笑)
その全部をひっくるめて…ある意味盲目的に好きなんだと思います。
だから八雲が黒くてもカップリングが成り立つのです。
日参してくださっているにもかかわらず、更新遅めですみません(汗)
種類だけはありますので…過去の作品でも掘り返してでも…暇つぶしになれば幸いです。
それでは!またのコメントお待ちしております!
ぽちっとな~
こんばんにゃ~♪
いや~、最近の晴香ちゃんはスイッチ押してばっかですね!グッジョブ晴香!初々しい感じがたまら~ん♪(←親父発言)
24時間一緒、かあ。この重さが八晴っぽくていいね!(←親指立ててみる) もう、二人揃って雁字搦めになっちゃえばいいよ!いやもう、寧ろそうなってくれ!
それにしても、あんな手に引っかかるとは…美樹に掛かっちゃ赤子の手を捻るようなもんでしょうね~。それでこそ晴香!(←結構失礼)
本日もご馳走様!のにゃるでございました!
いや~、最近の晴香ちゃんはスイッチ押してばっかですね!グッジョブ晴香!初々しい感じがたまら~ん♪(←親父発言)
24時間一緒、かあ。この重さが八晴っぽくていいね!(←親指立ててみる) もう、二人揃って雁字搦めになっちゃえばいいよ!いやもう、寧ろそうなってくれ!
それにしても、あんな手に引っかかるとは…美樹に掛かっちゃ赤子の手を捻るようなもんでしょうね~。それでこそ晴香!(←結構失礼)
本日もご馳走様!のにゃるでございました!
Re:ぽちっとな~
こんばんにょ~。
お返事遅くなりました!が、ニヤニヤしながら何度も読ませていただいてます!(怪しい人)
スイッチは…ね。私がその気分ですから押しまくりです(にやり)
24時間発言、やっぱり重たいですよね。書きながら
「…風呂はまだいいとして(ここからすでに問題)
…24時間だったら…トイレは…う~ん。でもなぁ…23時間じゃ…かっこよくないし…」
っとぶつぶつ言っていたのですよ。(意味もない裏話)
でも、時間を共有したい思いは一緒だし、発言者が晴香だから難しい事は考えてないだろう!(←これも失礼)
っということで「24時間」発言が完成したのでありました。
今からどんどん時間を共有していったら、雁字搦めもありまですね(笑)
晴香は素直ですから美樹のこういうひっかけに面白いほど引っ掛かりそうです!
それでこそ晴香だという意見には大賛成でございます(笑)
素直でまっすぐで純朴なのが晴香ですから。
……晴香好きだなぁ(笑)
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