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ここは「文風月」内、FF置き場です. カテゴリに作品名が入っていないものは「八雲」
2024年05月20日 (Mon)
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2007年09月26日 (Wed)
週の真ん中水曜日。


小ネタ二つ投下。

共通点は「無防備」です(笑)

1.最近、頭の上。見てますか?(同棲・リビング)


「最近、頭の上。見てますか?」
「……は?」
晴香の言葉に八雲は間抜けな声で返事をした。
「…っていう、フレーズの詩があるの」
「詩?」
「そう…。八雲君、あなたの頭の上には何がある?」
晴香の問いに八雲は自分の頭の上に手を置いた…
「………僕は帽子はかぶってないぞ?」
八雲の勘違いに気付いて晴香は笑った。
「そこも頭の上だけど…そうじゃなくて……」
晴香は指でちょいちょいっと真上を指した。
それに続く視線。
「何がある?」
「天井…」
「部屋の中だもんね…」
「で?なんなんだ、一体」
「う~ん…外でやらなきゃダメかなぁ…」
「だから、なんなんだ?」
「最近空、見上げてる?…」
「毎日見てるだろ?」
「見てる、じゃなくて、見上げるの。真上を意識して…こうやって。」
くいっと顎をあげて、真上を見上げる。
「……………。」
「自分の頭の上に何があるか、見るの、家の中だったら天井だし…外だったら空だし……?……ちょ…!…や、くも、君っ!」
「………。何だ?」
「何だ、じゃないでしょ!いきなり何するの!?」
「…君がいけないんだぞ…そんな無防備に、首なんて見せて」
「……だ、だからって何でいきなりキスするのよ」
「吸血鬼じゃなくても、噛み付きたくなる。」
「ちょっと!…今、そんな話してるんじゃ…ないんだけど…」
「話は、後でだ。僕は基本的に全か無かの法則なんだよ」
「なに…それ。」
「あるか、ないかが極端なんだ。…スイッチのオンオフと同じだな。」
「…それってつまり、どういうこと?」
「僕に言わせるのか?…」
「抽象的過ぎて分かんない。」
「……暫くスイッチは切れそうにないから、観念した方が良いぞ…って所かな」
「……………。」
「今まで…意識した事なかっけど、綺麗な曲線だな。」
「っ!」
「………。」
「な、なによ」
「…いやっ…。ここも“首”だなっと、思っただけだ。」
「~~っ!!もう!まだお昼でしょ!?」
「言っただろ?…スイッチを入れた君が悪い…。」


一日一回、上、向いてみませんか?
…ってな…真面目なお話書こうとしたら…いつの間にか……(苦笑)
顎から鎖骨にかけてのラインが綺麗な人って…いい(マニアックな…)



2.油断大敵!(同棲)

「……ねぇ、八雲君。」
「……なんだ。」
「もう9月だよね?」
「残念な事に、君の体内時計はずれてない…な」
「体内時計関係ないよ?」
「…小さい事にいちいち突っ込むな…。余計暑くなる」
「うん………。」

「暑いね…」
「暑いな…」

「クーラー入れる?」
「まだ耐えられる…。」

そんな会話をする9月のお話……。



「お待たせ!」
晴香が軽い足取りで八雲の傍へやってきた。
とある教室の前、八雲が壁から背中を離し晴香を迎える。
「終わったのか。」
「うん。帰ろう」
「そうだな。」
並んで歩き始めるとどちらからともなく手を繋ぐ。

周りの視線などお構いなしで……。



「あ………。」
晴香が窓の外を見た途端声をあげた。
「どうした?忘れ物か。」
「ううん…」
「じゃぁ、どうした?」
「朝、曇りだったのに…。」
今は燦燦と太陽が照り付けている…。
「うぅっ…日焼け止めクリーム塗ってない…」
時間がなかったのも手伝ってサボったのが仇となった。
「何で今日に限って……。」
ぶつぶつと呟く晴香。ちなみに彼女の格好は膝丈のズボンにTシャツ。
「どうする?…もう少し日が弱まるまで待つか?」
八雲はいまだ足が止まっている晴香にそう問うた。
「大丈夫。今日は家で映画見る約束でしょ?」
「…そうだったな…。」
八雲は少し笑い、晴香の手を引いた。

せめてもの抵抗で曇りのタイミングを見計らって歩き出した二人。晴香は極力影を歩いている。
が、最盛を極めている時間帯の太陽は強力だった。
「暑い…な」
「うん…。帰ったらまずシャワー…決定。」
独り言のようにそう言う晴香。
「う~…首が熱い…。」
鞄を持ってもらっているので開いている左手で晴香は首の後ろを撫でた
「首?」
「うん。髪の毛で、隠れないから…直接当たるの。」
撫でながら晴香はそう言い手を下ろした。
「……………。」
八雲が見たのは…太陽に照らされている首。光の関係もあるのだろが…(恋人というフィルターもかかっているんだろうが…)八雲にはそれが
朝日を浴びて光っているかのような新雪に見えた。
何度かは触れているはずなのに、猛烈に触れてみたいという感情が沸き起こった。
「ひゃっ!?…」
「!!」
「な、なになに!」
「い、いや…悪かった。…その…」
「………。」
「その…思ってた以上に…白かったから…つい…」
「……ついって…散々見てるでしょ?」
「君は電気消すじゃないか」
「っ!?そう言う事じゃなくてっ!!一緒に暮らしてるんだから…ってこと!」
「百歩譲ってどんなに見てたとしても…違うんだからしょうがないだろ。」
「開き直らないでよ」
「………じゃぁ、“つい”が起こらなくなるまで見せてくれ。」
「へ!?」
「………まぁ、ダメと言っても見るけど…」
八雲は憎たらしいぐらい爽やかに笑って…項にキスを落とした。
「っ!」
「僕はどんな君でも知りたいんだから…。ね。いいだろ?」
「もう、勝手にして…。」

大概、白旗を揚げるのは晴香が、先……。


END


最近、急な日差しで項が熱いのは実話。


1は黒かった(するつもりじゃなかったのに…)ですが2の八雲は黒ではなく…子ども(好奇心旺盛)っとでも言っておきましょうか

そして晴香は母親気分(笑)



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無題
SINです!


夏休み以来ですね綾さんお久しぶりです


小説見てると落ち着いてくるようです…ここ最近見てないので


八雲がこんなに黒くそして晴香さんをこのまま襲ってしまうのかとはらはらしてしまいました(汗)


また…来ますね(笑)
SIN 2007/10/07(Sun)19:18:21 編集
Re:無題

わ~SINさんだ♪
お久しぶりです!もうすっかり、秋ですね(笑)
読むと落ち着く…っとおっしゃって下さってありがとうございます♪
…ですが、最近は黒いのが多めで(苦笑)ほのぼの系はめっきり減ってきてます(汗)
まだ暫くは…ネタがあるので黒い奴等が増殖すると予想されますが(おい)
お付き合いいただければ幸いです…。
月末ごろには落ち着いてるかとおもいますので>黒いの増殖(爆)
SINさんもお忙しそうですので、ご無理はされないでくださいね。
またのコメント、お待ちしております!
【2007/10/08 22:52】
ホントに、油断大敵…
誰がって、私がです!昨晩ちょっとのつもりで寝たらこの時間…っとまあ、それはそれとして。(←じゃあ書くな)
綾さんどうもだにゃ~♪(←意味不明)
八雲って、意外と簡単にスイッチ入りそうですもんね。そして、何がスイッチになるかはその時になってみないとわからない、と!ちなみに、私の頭の上には黒い八雲と可愛い晴香がいますよ~♪(←おい)
晴香の首、確かに美味しそう。(←親父発言)項は、いいよ、項は!(←更に親父)部屋で見るのと、太陽の光の中で見るのとじゃ全然違うよね~♪よし、八雲、食っとけ!(←え?)
毎度毎度、おバカなコメントにお付き合いいただきありがとうございます!綾さんに喜んでいただけるのなら、これからも張り切ってコメントしていきますよ!(←いやもう、ホント、落ち着け私)
にゃる 2007/09/26(Wed)06:41:41 編集
Re:ホントに、油断大敵…
こんはんにゃ~!
早朝(私の中では)からのコメント、ありがとうございます!
小ネタなのでさほど設定は練りこんでませんが、確かに八雲はすぐ入りそうですね。
そして、黒かったら重箱の隅を突くような勢いで(どうでもいいような理由の)ネタを探して自分のペースに巻き込みます(笑)
基本頑固なんでしょうね。彼
へたれだと鈍感そうで、晴香が押してるのに気付かないといい(笑)

頭の上には黒い八雲と可愛い晴香ですか!!(笑)
それを言いた時に浮かんだのはデビル八雲とエンジェル晴香(なんか安っぽい芸名みたいだ・苦笑)でした!
八雲は悪魔というより魔王様って感じかもしれませんがね(爆)

あのあと…頂きますかね?(笑)
期待させといて何もしないってのも黒くていいかもですよ(本人無自覚)
ってか、どれだけ八雲を黒いフィルター越しで見てるのかって話ですね(爆)
あの後は普通にじゃれ合ってればいい
「くすぐったい」
「嫌か?」
「そういうわけじゃないけど…」
っとかいってね!(笑)


最近、黒いのはいかににゃるさんを悶えさせらるか…が、私の中での黒八雲を書くに当たっての目標だったりします(まて)
にゃるさんの悶絶コメント(笑)頂くたびににやついてる私は…やっぱりSだと思う今日この頃です(爆)

それでは!またのコメントお待ちしております♪
お時間が許す限り、お付き合いいただければと思います!
【2007/09/27 23:33】
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